中学生問題集中３理科｜がっこのおとも

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理科

遺伝の規則性①

　19世紀中頃にオーストリアの司祭の（①）は、エンドウを栽培して種子や子葉などの形質がどのように遺伝するのかの規則性を発見した。

答え
（①）メンデル

解説・ヒント
メンデルの遺伝の法則は、優性の法則、分離の法則、独立の法則の3つから構成される。

自家受粉　他家受粉

　エンドウのように花粉が「同じ花」または「同じ株」のめしべにつくことを（②）という。

答え
（②）自家受粉

解説・ヒント
植物全体としては、自家受粉よりも他家受粉のほうが多い。

　花粉が「異なる株」のめしべにつくことを（③）という。

答え
（③）他家受粉

解説・ヒント
他家受粉の場合は、さまざまな異なる遺伝子が持ち込まれるので、自家受粉に比べて遺伝子の種類が増えていく。

　エンドウの種子の形は「丸」と「しわ」のどちらか一方しか現れない。このようにどちらか一方しか現れない2つの対になる形質どうしを（④）という。

答え
（④）対立形質

解説・ヒント
例　エンドウの種子の丸としわ、エンドウの種子の黄色と緑色、ヒトの二重まぶたと一重まぶたなど

　親 → 子 → 孫と世代を重ねてもその形質がすべて親と同じである場合、それらの個体を（⑤）という。

答え
（⑤）純系

解説・ヒント
エンドウ豆の丸い種子と「丸」を表す遺伝子AA、しわの種子と「しわ」を表す遺伝子aaが純系になる。

　「丸」の種子をつくる⑤の花粉を「しわ」の種子をつく⑤の柱頭に付けて受精させると、その子の種子はすべて（⑥）になる。

答え
（⑥）丸

解説・ヒント
Aの遺伝子が持つ情報、丸形の方が優性なのでAaの場合、丸が現れる。

　「丸」と「しわ」を受精させると子には一方の形質だけが現れることを（⑦）といい、その子に現れる形質を（⑧）という。

答え
（⑦）顕性の法則（⑧）顕性形質

解説・ヒント
形質の表現において優位に現れる性質であり、優性形質とも呼ばれる。遺伝子に優劣があるという誤解を避けるため使われなくなった。

　上記の場合、その子に現れない形質を（⑨）という。

答え
（⑨）潜性形質

解説・ヒント
以前は劣性形質と呼ばれていたが、2017年より使われなくなった。

　生殖細胞がつくられるとき、対になっている親の遺伝子は減数分裂により半分に分離し別々の生殖細胞に入る。これを（⑩）という。

答え
（⑩）分離の法則

解説・ヒント
親から受け継いだこれらの対の遺伝子が別々に分かれて、そのうちの1つが子どもに伝えられるという遺伝の基本的な法則。

　受精をすると、それぞれの生殖細胞に入っていた遺伝子は（⑪）の中で再び対になる。

答え
（⑪）受精卵

解説・ヒント
この細胞は、親から受け継いだDNAを元に遺伝情報を持っている。

　19世紀の終わり頃スイスの（⑫）は、細胞の核の中から未知の物質を発見した。この物質は遺伝子の本体である（⑬）。

答え（⑫）ミーシャ（⑬）DNA

解説・ヒント
1869年、スイスの生化学者フリードリッヒ・ミーシャによって発見される。

DNA

　⑬はタンパク質に巻き付き、幾重にも折りたたまれることで、細胞核の小さな空間に収まる形となり、それが（⑭）となる。

答え
（⑭）染色体

解説・ヒント
遺伝子はDNAの一部で、DNAがいくつも折りたたまれ染色体となる。

遺伝の規則性②

遺伝の規則性①

　純系の（①）「丸」と、純系の（②）「しわ」を掛け合わせた時の遺伝子の様子を答えなさい。（親から子への遺伝）

答え
（①）AA（②）aa
（③）A（④）a
（⑤）Aa（⑥）Aa

解説・ヒント

　上記の結果、子にはどのような形質が現れるか。（⑦）

（ア）　すべて「しわ」になる。
（イ）　すべて「丸」になる。
（ウ）　「丸」と「しわ」が3対1になる。
（エ）　「丸」と「しわ」が1対3になる。
（オ）　「丸」と「しわ」が半分ずつになる。

答え
（⑦）（イ）

解説・ヒント
すべて Aa となるので「丸」になる。

遺伝の規則性③

　上記の結果生じた子の種子を育てて自家受粉させた時の遺伝子の様子を答えなさい。（子から孫への遺伝）

答え
（⑧）Aa（⑨）Aa
（⑩）A（⑩）a
（⑪）A（⑪）a
（⑫）AA（⑫）Aa
（⑬）aA（⑬）aa

解説・ヒント

　上記の結果、孫にはどのような形質が現れるか。（⑭）

（ア）　すべて「しわ」になる。
（イ）　すべて「丸」になる。
（ウ）　「丸」と「しわ」が3対1になる。
（エ）　「丸」と「しわ」が1対3になる。
（オ）　「丸」と「しわ」が半分ずつになる。

答え
（⑭）ウ

解説・ヒント
AA「丸」Aa「丸」Aa「丸」aa「しわ」

　人の染色体数は通常合計46本であるが、人の生殖細胞と受精卵の染色体数はそれぞれ何本か。

生殖細胞（⑮）
受精卵　（⑯）

答え
（⑮）23本
（⑯）46本

　遺伝子の変化によって、親や祖先に現れなかった形質が子に現れることがあって、子孫に遺伝する。このような遺伝子の変化を（⑰）という。

答え
（⑰）突然変異

解説・ヒント
遺伝子の変異による遺伝子突然変異と，染色体の変異による染色体突然変異がある。突然変異で生物は進化する。

　ある生物が持つ遺伝子の一部を他の生物の細胞に導入し、その性質を変化させる技術を（⑱）という。

答え
（⑱）遺伝子組み換え

解説・ヒント
自然では交配しない生物から遺伝子を持ってくることができるため、従来の掛け合わせによる品種改良では不可能と考えられていた特長を持つ農作物を作ることができる。

遺伝の規則性③

エンドウの子葉の色に関する実験を行った。エンドウの子葉の色には黄色と緑色があり、緑色が潜在形質である。黄色にする遺伝子をA、緑色にする遺伝子をaとする。純系の顕性形質を持つ親と純系の潜在形質を持つ親をかけ合わせたところ、子の代ではすべて黄色の子葉であった。できた子どうしをかけ合わせたところ、孫の代では黄色と緑の子葉のエンドウがあわせて2,400固体できた。
　孫の代の緑色の子葉のエンドウは全体のおよそ何％できたか。次から選びなさい。（①）

（ア）10％（イ）25％（ウ）33％（エ）50％（オ）80％

答え
（①）（イ）

解説・ヒント
黄色Aaどうしのかけ合わせでは、黄色 3：緑 1の割合になるので25％。

　孫の代の子葉のうち、親の代の純系の潜在形質と同じ遺伝子の組み合わせを持つものはおよそ何個できたか。次から選びなさい。（②）

（ア）240個（イ）480個（ウ）600個（エ）800個（オ）1,200個

答え
（②）（ウ）

解説・ヒント
孫の代の遺伝子はAA 1：Aa 2：aa 1なので600個。

　子の代の黄色い子葉の個体と、孫の代の緑の子葉の個体をかけ合わせたとき、黄色の子葉と緑の子葉は何対何の割合でできるか。次から選びなさい。（③）

（ア）黄色の子葉と緑の子葉の割合が3：1
（イ）黄色の子葉と緑の子葉の割合が1：3
（ウ）黄色の子葉と緑の子葉の割合が2：1
（エ）黄色の子葉と緑の子葉の割合が1：1
（オ）黄色の子葉と緑の子葉の割合が1：2

答え
（③）（エ）

解説・ヒント
子の代の黄色 Aaと孫の代の緑色 aaのかけ合わせは、Aa Aa aa aaとなり、1：1になる。

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