中学生問題集公民｜がっこのおとも

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公民

人権思想の歴史

　イギリスの思想家で『統治二論』により王権神授説を否定し、国民は政府がその目的を逸脱した場合に抵抗権を持つことを主張したのは（①）。

答え
（①）ロック

解説・ヒント
「統治二論」とは、17世紀のイギリスの思想家ロックが著した政治哲学の書物。

　フランスの思想家で『法の精神』で国王が絶対的な権力を握っていた時代に三権分立を唱えて権力の濫用を防ぐことを主張したのは（②）。

答え
（②）モンテスキュー

解説・ヒント
フランスの思想家モンテスキューの「法の精神」は、権力分立の思想を説いた政治学書。

　フランスの思想家で『社会契約論』で政治の主権は人民にあり、国家は人民の代表者として、人民の意志を反映して行動するべきだと人民主権を唱えたのは（③）。

答え
（③）ルソー

解説・ヒント
「社会契約論」は、フランスの思想家ルソーによって執筆され、1762年にフランスで公刊された政治哲学の著作である。

　イギリス議会は極端な課税や不当な逮捕など議会の承認がなければ行うことが出来ないよう国王の権力を制限した。これを何というか。（④）

答え
（④）マグナ・カルタ

解説・ヒント
「マグナ・カルタ」＝大憲章、1215年に貴族が、イングランド国王ジョンに強制的に認めさせた文書。

　イギリスで名誉革命が起こり、国王の権力をより制限し、議会の権力を強化するよう（⑤）が制定され、絶対王政から立憲君主制へと変わっていった。

答え
（⑤）権利章典

解説・ヒント
絶対王政は君主が政治権力を独占し、憲法や議会に制限されない。
立憲君主制では、君主の権力は憲法によって制限され、議会が政治を主導する。

　イギリスの植民地であったアメリカで1776年「生命、自由、そして幸福の追求」が記された（⑥）が出され、基本的人権の（⑦）、（⑧）が保障された。

答え
（⑥）アメリカ独立宣言
（⑦）自由権
（⑧）平等権

解説・ヒント
アメリカ独立の父と言えば、アメリカ独立戦争の総司令官ジョージ・ワシントンでその後、初代大統領を務めた。

　フランスでは革命が起こり、1789年「人間は生まれながら自由で平等な権利を持つ」ことが記された（⑨）が出され、同じく基本的人権の（⑦）と（⑧）が保障された。

答え
（⑨）フランス人権宣言

解説・ヒント
フランス革命によって絶対王政が倒され、人権宣言が発表された。革命を終結させたのはナポレオン。

　第一次世界大戦後のドイツでは1919年制定された（⑩）で人間らしい生活を保障する（⑪）が初めて明記された。

答え
（⑩）ワイマール憲法
（⑪）社会権（生存権）

解説・ヒント
当時の世界で最も進歩的な民主主義憲法として注目された。

　全ての権力、つまり国家権力や個人の権力も、法律に拘束されなければならない。この考え方を何というか。（⑫）
またその目的はすべての人が生まれながらに持つ権利（⑬）を守ること。

答え
（⑫）法の支配
（⑬）基本的人権

解説・ヒント
国家権力の行使を法によって拘束し、個人の自由と権利を守る。

　（⑫）に基づいて、憲法を定めて政治権力を制限するという考え方を（⑭）という。

答え
（⑭）立憲主義

解説・ヒント
目的は国民の基本的人権を保障すること。

日本国憲法

　憲法は国の基本となるルールであり、すべての法律や命令、その他の行為は憲法に違反してはならないことから国の（①）といわれる。

答え
（①）最高法規

解説・ヒント
憲法は、国家権力による国民の権利や自由の侵害を防ぎ、人権を保障する役割を担っている。

　（②）は1889年に発布された日本の初代憲法。主権者は（③）で、国民の権利は法律によって制限される欽定憲法として制定された。

答え
（②）大日本帝国憲法
（③）天皇

解説・ヒント
天皇が統治権を総攬し、議会は協賛権のみを持つなど、天皇の権限は強く、国民の人権は制限されていた。

　（④）は1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行された。主権者は（⑤）で、国民の権利は侵すことの出来ない永久の権利として保障される民定憲法。

答え
（④）日本国憲法
（⑤）国民

解説・ヒント
国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないことについて国民が定めた決まり。

　（④）の内容。
天皇は、日本国の（⑥）であり日本国民統合の（⑥）であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
天皇は、この憲法の定める（⑦）のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。天皇の（⑦）には、（⑧）の助言と承認を必要とし、（⑧）が、その責任を負ふ。

答え
（⑥）象徴
（⑦）国事行為
（⑧）内閣

解説・ヒント
憲法は全部で103条の条文からできている。

　（④）の内容。
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを（⑨）する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の（⑩）は、これを保持しない。国の（⑪）は、これを認めない。

答え
（⑨）放棄
（⑩）戦力
（⑪）交戦権

解説・ヒント
日本国憲法は、GHQ (連合国軍最高司令部)が起草し、日本の政府が修正・調整した上で、天皇が公布したもの。

　（④）の内容。
この憲法の改正は、各議院の総議員の（⑫）の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その（⑬）の賛成を必要とする。

答え
（⑫）三分の二以上
（⑬）過半数

解説・ヒント
GHQ草案は、アメリカ合衆国憲法をはじめ、世界各国の憲法を参考に作成された。

日本国憲法の内容

　日本国憲法の基本原理①
国の政治を最終的に決定する権利が国民にあるという原理は（①）。

答え
（①）国民主権

解説・ヒント
国民は選挙を通じて代表者を選び、それを通じて主権を行使する。

　日本国憲法の基本原理②
国際紛争の解決を戦争や武力行使ではなく、平和的な手段で解決すべきという考え方は（②）。
その目的として
（③）の放棄
（④）の不保持
国の（⑤）を認めない

答え
（②）平和主義
（③）戦争
（④）戦力
（⑤）交戦権

解説・ヒント
再び戦争の惨禍を繰り返さないという強い決意の下に制定された。

　日本国憲法の基本原理③
すべての人間が生まれながらにして持っている権利を尊重し、侵害してはならないという考え方は（⑥）

答え
（⑥）基本的人権の尊重

解説・ヒント
全ての人が自分らしく生きられるよう、年齢や性別、障害のあるなしに関わらず、健康で文化的なくらしを送ることができる。

　日本は自衛のための必要最小限度の実力として（⑦）を持っている。

答え
（⑦）自衛隊

解説・ヒント
自衛権の発動には、
①我が国に対する急迫不正の侵害があること、
②この侵害を排除するために他の手段がないこと、
③必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと。
という三つの要件が必要。

　日本の安全のために結ばれた（⑧）は、日本が他国から攻撃を受けた場合にアメリカ軍も日本の防衛に出動するという条約。

答え
（⑧）日米安全保障条約

解説・ヒント
米軍の軍人（現役）は、日米地位協定に基づいて、パスポートなしで日本への出入国が可能。

　「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という核兵器の保有を拒否し、また他の国の核兵器を日本国内に持ち込ませないことを表明した原則は（⑨）

答え
（⑨）非核三原則

解説・ヒント
広島と長崎に原子爆弾が投下された悲惨な経験を踏まえ、核兵器の危険性を世界に訴えるために日本が掲げたもの。

　憲法で定められている天皇が行う行為。
（⑩）の任命
（⑪）の任命
（⑫）の招集
（⑬）の解散
（⑭）の授与

答え
（⑩）内閣総理大臣
（⑪）最高裁判所長官
（⑫）国会
（⑬）衆議院
（⑭）栄典

解説・ヒント
国事行為には内閣の助言と承認が必要。

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