中学生問題集歴史｜がっこのおとも

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歴史

平安時代③

　10世紀になると都や地方で武士がおこり、地方の武士は家来を従え（①）をつくるものが現れた。

答え
（①）武士団

解説・ヒント
土地の私有が広がり、自衛のために武装するようになると、武士が現れ武士団が形成されるようになった。

　西日本に勢力を広げた桓武天皇の子孫の（①）は（②）

答え
（②）平氏

解説・ヒント
平安時代に皇族が天皇から平（たいら）の姓を賜り、臣下の身分に降った一族の総称。

　東日本に勢力を広げた清和天皇の子孫の（①）は（③）

答え
（③）源氏

解説・ヒント
清和天皇の皇子貞純親王の子の経基が皇族を離れて臣籍降下した際に源（みなもと）姓を賜った。

　地方の陸奥や出羽を支配したのは（④）で、平泉を根拠地として、（⑤）を建てた。

答え
（④）奥州藤原氏
（⑤）中尊寺金色堂

解説・ヒント
藤原氏と奥州藤原氏に血縁関係はほとんどない。

　関東では（⑥）が新皇を名乗り反乱を起こし、一時関東地方の大半を支配した。

答え
（⑤）平将門

解説・ヒント
藤原秀郷・平貞盛らによって討伐された。

　瀬戸内では（⑦）が海賊を率いて大宰府などを襲った。

答え
（⑦）藤原純友

解説・ヒント
藤原純友の乱は平将門の乱から4年後に起こり、平将門の乱と合わせて「承平天慶の乱」といわれる。

　東北では蝦夷の子孫である安部氏が勢力を拡大したため（⑧）が起こった。そののち東北地方を制覇した清原氏の跡継ぎをめぐる争いが起こった。（⑨）

答え
（⑧）前九年合戦
（⑨）後三年合戦

解説・ヒント
前九年合戦と後三年合戦は、東北地方における豪族間の争いであり、その結果として奥州藤原氏の成立につながった。

　（⑩）は位を幼い皇子に譲って（⑪）になってからも政治の実権を握り、摂関家である藤原氏をおさえた。（⑪）が行った新しい政治を（⑫）という。

答え
（⑩）白河天皇
（⑪）上皇
（⑫）院政

解説・ヒント
白河上皇が院政を開始し、後鳥羽上皇で院政は終焉した。

　（⑪）は寺社を厚く保護したので、寺社は多くの荘園を持ち、（⑬）をかかえて勢力を拡大していった。

答え
（⑬）僧兵

解説・ヒント
荘園を所有するようになった寺社は、盗賊や他の勢力から領地を守る必要があり、僧兵を組織した。

　1156年、崇徳上皇と後白河天皇の対立から（⑭）が起こった。

答え
（⑭）保元の乱

解説・ヒント
崇徳上皇と後白河天皇は、鳥羽天皇の息子で兄弟の関係。

　1159年、勝利した後白河天皇についた平清盛と源義朝の対立から（⑮）が起こった。

答え
（⑮）平治の乱

解説・ヒント
敗れた源義朝の子源頼朝は伊豆に流された。

　勝利した平清盛は武士として初めて（⑯）となり政治の実権を握った。

答え
（⑯）太政大臣

解説・ヒント
太政大臣は、現代の政府における首相に相当する。律令制度における最高位の官職で、それまで貴族しか就くことができなかった。

　平清盛は（⑰）との貿易を行った。その貿易を（⑱）という。貿易のために（⑲）にある港（⑳）を修築して、貿易による利益を得た。

答え
（⑰）宋
（⑱）日宋貿易
（⑲）兵庫
（⑳）大輪田泊

解説・ヒント
平清盛は自分の娘を天皇の后として、その子を次の天皇にすることで勢力を伸ばした。

鎌倉時代①

　平清盛の政治へ武士の不満が高まると、源氏を中心とする諸国の武士が兵を挙げた。伊豆に流されていた（①）が挙兵し、弟の（②）に平氏を攻めさせた。

答え
（①）源頼朝　（②）源義経

解説・ヒント
源義経は源頼朝の異母弟。

　（①）は（③）を本拠地にして指揮をとった。（③）は三方を山で囲まれ、南は海に面している守りやすい土地だった。

答え
（③）鎌倉

解説・ヒント
源頼朝の正妻は北条政子。

　（②）は現在の（④）県で起こった（⑤）で平氏を滅ぼした。

答え
（④）山口　（⑤）壇ノ浦の戦い

解説・ヒント
源義経は天才的な軍略で平家を滅ぼした。

　1185年、国ごとに置かれ、軍事・警察に関する役目を担ったのは何か。（⑥）

答え
（⑥）守護

解説・ヒント
諸国の治安維持や武士の統制のために設けた。

　1185年、荘園や公領ごとに置かれ、年貢の取り立てや土地の管理をしたのは何か。（⑦）

答え
（⑦）地頭

解説・ヒント
土地の管理、年貢の徴収、治安維持などを担当した。

　（①）は平泉を本拠地にしていた（⑧）を滅ぼした。

答え
（⑧）奥州藤原氏

解説・ヒント
藤原泰衡が頼朝軍に討たれ、藤原氏の居館である平泉館も焼失し、奥州藤原氏の勢力は滅びた。源義経をかくまっていたため。

　1192年（①）は（⑨）に任命され、政治制度を整えていった。

答え
（⑨）征夷大将軍

解説・ヒント
征夷大将軍は武家のトップの人がつく役職。軍事に関わる人にとって最も高い権限を持つ。役職では太政大臣のほうが上。

　鎌倉幕府の初代将軍は、主従関係を結んだ武士を統率し、武士による社会を築いていった。その主従関係を結んだ武士を何というか。（⑩）

答え
（⑩）御家人

解説・ヒント
「御家人」は、将軍直属の武士。

　領地の支配を認め、保護し、手柄の褒美として新たな領地を与えることを（⑪）という。戦いに参加すること、京都や鎌倉の警備を行うことを（⑫）という。

答え
（⑪）御恩
（⑫）奉公

解説・ヒント
御恩＝地頭に任命。　奉公＝軍役・朝廷警護、幕府警護

　鎌倉幕府の初代将軍の死後、幕府の実権は（⑬）氏に移った。源氏の将軍は3代で途絶えた。
（⑬）氏は将軍の力を弱めて将軍の補佐役である（⑭）の地位を独占して政治を行った。この政治を（⑮）という。

答え
（⑬）北条
（⑭）執権
（⑮）執権政治

解説・ヒント
執権は将軍を補佐するだけでなく、その下で幕府の政治を実質的に統轄していた。初代執権は源頼朝の妻の父北条時政。

　第3代将軍が殺害される事件が起こると、好機と見た（⑯）は兵を挙げるが、幕府軍に敗れるこの戦いを（⑰）という。

答え
（⑯）後鳥羽上皇
（⑰）承久の乱

解説・ヒント
承久の乱の幕府側の総大将は北条泰時。

　その戦いのとき（⑱）は、

「みなの者、よく聞きなさい。これが最後の言葉です。初代将軍が朝廷の敵（平氏）をたおし、幕府を開いてこのかた、官職といい、土地といい、その恩は山より高く、海より深いものでした。名誉を大事にする者は、京都に向かって出陣し、逆臣を討ち取り幕府を守りなさい。」
と御恩と奉公を強調し、結束を呼び掛けた。この人は誰。

答え
（⑱）北条政子

解説・ヒント
北条政子は、鎌倉時代に活躍した日本初の「女性リーダー」とも言える存在。

　この戦いの後、幕府は（⑲）を監視するために京都に（⑳）を置いた。

答え
（⑲）朝廷
（⑳）六波羅探題

解説・ヒント
「六波羅」とは、京都市東山区の五条通から七条通の間にある地名。平清盛はこの六波羅に邸宅をかまえていた。

鎌倉時代②

　この時代、地頭の勢力が強くなり荘園への支配権を拡大していった。
荘園領主との間で争いが激しくなったため、幕府は荘園の土地を地頭と荘園領主で分け合う（①）が行われた。

答え
（①）下地中分

解説・ヒント
この分割は、半分ずつ、または2:3など、必ずしも均等とは限らない。

　地頭と荘園領主の争いが拡大したこともあり、幕府の（②）は武士の慣習を基に裁判の基準を示すため1232年、（③）を制定した。

答え
（②）北条泰時
（③）御成敗式目

解説・ヒント
全51条からなり、武士の裁判基準や、土地や財産に関するルールなどを定めていた。

　武士の家は一家の長でもある（④）が中心となってまとめていた。土地は（⑤）相続で、（⑥）にも与えられた。

答え
（④）惣領
（⑤）分割
（⑥）女子

解説・ヒント
分割相続は、武士たちが新しい土地を開拓し、その土地を子どもたちと共有することで、武士団の力を維持したため。

　農業では牛馬が耕作に利用され、肥料には草木灰が使われ、表作として米、裏作として小麦をつくる（⑦）が行われるようになった。

答え
（⑦）二毛作

解説・ヒント
二毛作は、同じ土地で1年間に2回異なる作物を栽培すること、二期作は、同じ土地で1年間に2回同じ作物を栽培すること。

　寺社の門前や街道の宿場などで月に3回開かれる（⑧）が全国的に普及し、取引の際には（⑨）が使われた。

答え
（⑧）定期市
（⑨）宋銭

解説・ヒント
鎌倉時代までは月に3回開かれる三斎市、室町時代には月6回開かれる六斎市が広まった。

金剛力士像

金剛力士像

　鎌倉時代の文化は武士の好みを反映した写実的で力強い文化が生まれた。東大寺南大門にある上の写真の（⑩）は（⑪）の作である。

答え
（⑩）金剛力士像
（⑪）運慶

解説・ヒント
開口の「阿形（あぎょう）」像と、口を結んだ「吽形（うんぎょう）」像の2体を一対。

　鎌倉時代の文学作品としては

●後鳥羽上皇の命令でまとめられた藤原定家らの歌が収められた（⑫）
●琵琶法師が語り広めた平氏の繁栄から没落までを描いた（⑬）
●「つれづれなるままに…」ではじまる吉田兼好が書いた随筆（⑭）
●「ゆく河の流れは絶えずして…」の有名な書き出しの鴨長明が書いた随筆（⑮）

答え
（⑫）新古今和歌集
（⑬）平家物語
（⑭）徒然草
（⑮）方丈記

解説・ヒント
鎌倉時代には平安時代の作り物語の恋物語から、実際にあった軍記物語へと変わっていった。随筆文学の隆盛

　下の図は鎌倉幕府の政治の仕組みです。それぞれの役職を答えよ。

鎌倉幕府の仕組み

答え
（⑯）執権
（⑰）六波羅探題
（⑱）問注所
（⑲）政所
（⑳）侍所

解説・ヒント
従来の天皇や公家を中心とする政治機構とは異なり、武士を中心とした固有の組織体制を持っていた。

鎌倉時代③

　下の図は鎌倉時代の新しい仏教です。それぞれの宗派と開祖を答えよ。

鎌倉時代の仏教

答え
（①）浄土宗
（②）浄土真宗
（③）時宗
（④）日蓮宗
（⑤）臨済宗
（⑥）曹洞宗
（⑦）法然
（⑧）親鸞
（⑨）一遍
（⑩）日蓮
（⑪）栄西
（⑫）道元

解説・ヒント
平安時代は貴族や天皇を中心とした仏教（天台宗、真言宗）が主流、鎌倉時代には新仏教が興り、庶民にも仏教が広まった。

　鎌倉時代に新しい仏教がおこり、急速に広まった理由を書きなさい。（⑬）

答え
（⑬）分かりやすく、実行しやすかったから

解説・ヒント
民衆や武士の間で広がっていった。

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